アウトプット重視の議論とすり合わせ重視の議論

議論:自由と制限

こんにちは、やす(@yesyasyasu)です。

グローバル組織力診断という日本人がグローバルな組織で活躍するための無料診断サービスを作っています。

8回に分けて組織力診断の項目を一つずつ説明していきます。今回は4つ目。

「議論」です。

 

2つの議論スタイル

複数人の会話において発言しずらいと感じる組織と誰もが自由に意見を述べられる組織があります。

そこには会議内で発言がなくとも参加する意味があると捉える組織と、そうではなく発言する行為自体が求められる組織の違いがあります。

制限された議論

制限された議論の組織では、会議で突然反対を表明することや議題にないトピックを話すことが避けられます。

会議は事前のすり合わせと準備と決まることが多く、面子を保つことも重視されます。会議中での柔軟な対応新しいアイデアの創出が阻まれます。

集団の場での発言ミスや他者からの指摘は対象者の評価を下げるものと考えられます。そのため上司や部署全体の「面子」や調和を保つためには、部下から上司への指摘は集団の場では避けるべきとされます。議論とは原則決められた内容について会話する場所であり、ミスがあるということは事前の準備や事前の関係者とのすり合わせが足りていないものと捉えられます。

自分の答えが間違っていた場合に、相手に無駄な時間と情報を与えてしまったり、考えが甘い人と思われてしまったりする恐れがあるため、自分の責任外のことには触れないほうがよいと考えます。会議は、自由に意見を述べ合う場所ではなく、事前の調査と検討をしたうえで臨む場であり、答えられないチームに責任があると考えます。

相手を傷つけてしまう恐れがある発言はできる限り避けます。的外れな意見は相手に自分が何も考えていないと思われてしまう可能性を与えてしまいます。発言できない人も、関係者として会議に参加しているだけでも組織としての一体感の創出や、学びとしての意味があると考えています。

自由な議論

自由な議論の組織は、アウトプット重視であり、新しいアイデアが優れていればその場で採用されます。そのため、意見の多さや反論の技術が成果につながります。会議で柔軟に意見の交換ができない人材は無価値だと見なされるリスクがあります。

会議をより生産的で効果的にするためには他人の間違いを訂正する必要があり、その行為は評価対象だと考えます。相手の認識していない部分や認識齟齬を指摘することで、意見の交換を活発にし、新しい気づきが生まれます。集団の中で新しい価値を生むことが議論の目的であり、ある意見に対する反論や追加説明はそれを実現する手段と捉えられます。

反論は意見の検証であり、発言者への否定とは考えられません。

必要とされる情報を提示し、参加者のインプットや議論のアウトプットを高めることは会議の基本と考えます。自分の知識を周囲と共有することは組織への貢献であり、周りも同じようにふるまうことで組織全体の能力が高まります。会議への事前の入念な準備は必要ですが、だからといって会議途中で新しい気づきを得られる機会があるのであれば新しいアイデアを優先することになります。

反論はアイデアを別の側面から見て高めるために効果的です。新しい気づきやリスクを可視化するコミュニケーションの手法であり、発言者の人間性とは切って離されるものです。
反論とは、発言した「人」に対して行っているのではなく、「発言内容」に対して行われます。誰が発言したか、というのは切り離されています。

まとめ

ある組織では会議でいきなり新しい意見を言うと、そのアイデアはすでに検証したのか、リスクは把握しているのかと詰められる場合があります。

一方の組織では、議論の中で新しい意見を出さなければ能力がないと見なされてしまいます。

自分が所属している組織ではどちらの傾向にあるのか、今参加している会議ではどちらのスタンスをとるべきなのかを理解し振舞うことが重要です。

グローバル組織力診断では、自分の議論に対する指向をグラフ化することが可能です。

5分でできるのでまだ診断していない方は是非この機会にどうぞ。

 

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