日本型グローバルプロフェッショナルとは?

日本型グローバルプロフェッショナル

The first priority for one’s own development is to strive for excellence.
– Peter F. Drucker

はじめに

日本型グローバルプロフェッショナルとはどういう人材を言い表すのか。
SoDoneが定義するプロフェッショナルの要素を洗い出し、以下3つの特徴を整理しました。
①共通スキル            :すべての国、仕事で求められる共通的スキル
②日本型スキル        :日本独自の環境で求められるスキル
③グローバルスキル :グローバル環境で求められるスキル
どんな状況でも成果を出す日本人、日本で日本人以上に成果を出す外国人になるための能力を紐解いていきます。

ビジネスマンの4分類を日本×グローバルのマトリクスで考える

日本型グローバルプロフェッショナル、日本でもグローバルでも活躍できる人材というのは具体的にどういった人なのかを明らかにするため、ビジネスマンの分類表を以下に整理しました。
縦軸に日本型ビジネススキル、横軸にグローバルビジネススキルを置き、ともに低いものをサラリーマンと定義し、ともに高いものを日本側グローバルプロフェッショナルと定義しています。

 

日本型グローバルプロフェッショナル

プロフェッショナルとして仕事をするビジネスパーソンたち、具体的には弁護士や会計士、コンサルティングファーム等で勤める人達であり、広義には1人のプロとして顧客のために圧倒的成果を出し続ける人達のことを言います。

この人たちの内、日本で成果をあげられるが多文化の環境や外国でのビジネス遂行スキルが低い人を日本型プロフェッショナルと定義します。

一方、グローバルな環境で仕事をする力はあるが、日本ではうまく成果を出せないという人たちをグローバルプロフェッショナルとして定義します。

そして、日本でもグローバルな環境でも一定の成果を出すことができる人を日本型グローバルプロフェッショナルと定義します。

プロフェッショナルマインドとスキル

プロフェッショナルを定義するうえで、仕事に対する考えの部分である「マインド」とそれを元に実行力の基礎となる「スキル」の2つに分けて説明していきます。

マインド

以下にプロフェッショナルとサラリーマンのマインドの違いを並べました。

決定的な違いは、思考と行動が「顧客」視点なのか「自分」視点なのかです。

プロフェッショナル
  1. 顧客の立場で考える。
  2. 顧客の期待を理解する。
  3. 自ら考え行動する。
  4. 期待を上回る。
サラリーマン
  1. 自分目線で考える。
  2. 自分の能力内での成果を考える。
  3. 受け身で対応する。
  4. 自分の実力が結果になる。
プロフェッショナルは顧客が望むことは何かを考え、顧客の求める成果を考え上回るよう行動するのに対し、サラリーマンは、自分ができることを考え、自分の能力の範囲内でできる成果を実現するよう行動します。
ここがプロフェッショナルとサラリーマンの決定的な違いです。

 

このマインドの違いは、自分(だけ)の力すべてを使い全力を出して頑張っている人と、顧客の求める成果を自分で定義し周りから情報や知識を寄せ集め成果を作り上げる人に違いが出ます。
自分の力で頑張ることは成長につながり、利害関係のない周囲の人間からは評価されるかもしれませんが、顧客は頑張りを評価するのではなく、相手が出してくれる結果を見て評価します。
自分で1週間頑張ってアウトプットを出した人と自分自身はアウトプットのゴールの定義と周囲から集めた情報を整理して1日で仕上げてきた人では、1日で仕上げた人が評価されるのです。
自分ひとりで生み出すアウトプットや社内の評価等に左右されず、顧客目線で成果を上げられるマインドを持つ人をプロフェッショナルと定義します。

 

スキル

ここからは、プロフェッショナルとして成果を上げるための実行力の基礎部分であるスキルについて説明していきます。
スキルは、以下4つに分類されます。
  1. コミュニケーション力
  2. ドキュメンテーション力
  3. 思考力
  4. マネジメント力

ではまずはコミュニケーション力からみていきます。

コミュニケーション力

就職活動等でも求められるスキルの最上位に位置することが多いコミュニケーション力ですが、具体的にどういうことができるスキルなのかはあいまいになっていることがあります。
ここでは、プロフェッショナルがもつコミュニケーション力を以下の3つに整理します。
  1. 伝える力
  2. 聞く力
  3. 複数の意見をまとめる力
簡単に説明すると、それぞれ以下のような力になります。
  • 伝える力:自分の意見を相手にわかりやすく伝えられる力
  • 聞く力:人間関係を構築し、必要な情報を集められる力
  • 複数の意見をまとめる力:複数人でアイデアを発散、深化させ、必要な結果を手に入れられる力
これは、例えば自分が未経験の領域において、市場分析し新規事業を考案する必要がある際に、専門家を見つけ、必要な情報を集める能力。その情報を元に事業を検討し、プロフェクトメンバーでそれぞれの案を評価し、最善の案を磨きこむ能力。そして顧客へ専門用語等を使用せずにわかりやすく説明する能力のようなイメージです。

ドキュメンテーション力

ドキュメンテーション力は文章力や言語力のように思えますが、そうではなく以下の2点が肝だと考えます。
  1. 情報整理力
  2. ストーリ―構成力
そしてあくまでこの2つの力の結果として、わかりやすい文章や資料ができるようになります。
  • 情報整理力は、自分の手元にある情報を整理することで足りない情報を明確にすることや、データを整理することで、それを抽象化し、図解化する能力。
    複数の情報を比較、評価し、そこから結論を導き出せる状態にする能力を指します。
  • ストーリー構成力は、相手を自分のメッセージに集中してもらい、早く短く簡単に説明する力を指します。
例えば、市場分析の結果、事業Aと事業Bが新規事業候補に挙がった時に、それぞれをフレームワークを用いて整理することで、両方を同じ指標で評価し、聞き手側の理解を早めるような状態にする能力。また、結論に至るまでの道すじを図解することで、理解を深めてもらうという力です。

思考力

思考力は大きくロジカルシンキングとクリティカルシンキングの2つの力に大別します。
  1. ロジカルシンキング
  2. クリティカルシンキング(問題解決力)
この2つを簡単に説明すると以下のような力になります。
これらは、一見答えがだせないような問いに対し答えをだすための思考ツールとなります。
  • ロジカルシンキングは、ロジックツリーやフレームワーク等を使い問題を構造的に分解、整理し課題を特定する力を指します。
  • クリティカルシンキング(問題解決力)は根本課題を定義し、その課題の答えを最短で出すための力のことを指します。
例えば、事業Aの市場を分析するときに、市場は今後インバウンド旅行客によって拡大されるが、同時に競合が別環境から入ってくるという仮説を作り調査の方向性を形作る能力。また、事業Aと事業Bの優劣を判断するためにマクロの観点でPEST分析をして全体像をつかみ、今後5年間の動向から事業性を評価するような能力です。。

マネジメント力

マネジメント力はここでは、プロジェクトとタスクの管理力とチーム管理力に分けて考えます。
  1. プロジェクト管理/タスク管理力
  2. チーム管理力
プロジェクト管理、タスク管理力は、以下にさらに分解できます。
  • ゴールを描き、そこまでの道のり(マイルストーン)を描く力
  • 実行途中で発生する障害を取り除く力
  • スケジュール通りに物事を進める力
これは集団の場合においても、自分ひとりのタスクの場合においても使える力です。
チーム管理力は、以下にさらに分解できます。
  • ゴールを達成するために必要なチームを定義し構築する力
  • チームを成長させ、力を引き出し、より大きな成果に導く力
これは、新規事業立案プロジェクトにおいて、計画を策定しその事業に強い人材を集める力。途中で発生する課題に対し解決方法を整理し、必要に応じてアドバイスを外部に求めたりする力です。
そして自チームのメンバーの強みを理解し、その強みを最大限に引き出し、成長機会を提供することでモチベーションを上げる力。6人のチームメンバーがいれば3+3=6ではなく、3×3=9のような結果をだす力です。
ここまでで、プロフェッショナルが持つ共通的なスキルをまとめました。
続いては日本型ビジネスについて説明していきます。

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